かがし2011年10月01日


彼岸花
彼岸花もそろそろおしまいですかね。

今日は一日農作業。畑へ行ってニンジン播いてみたり、ジャガイモの植え付けしてみたり、大根の畝を作ってみたり。

稲刈りは予定を先送りしました。そのかわり、イノシシ対策。
床屋さんへ行って髪の毛をもらって来て撒いてみたり、自分では臭くないと思っているものの妻に言わせるとザマに臭い私のシャツを置いてみたり。これでイノシシが来なかったらそれはそれでいいんですが、何ともいえない気持ちです。

10月1日 今日の稲株と私のシャツ

10/1 今日の稲株


わたしの米を護るために2011年10月02日

昨日の嗅がし作戦ですが、失敗に終わりました。
上の田圃がさらに喰われました。
イノシシの被害

昨夜0時過ぎ、トタンに何かがぶち当たる音がしました。懐中電灯を付けて音のした方へ行ってみると、明らかにイノシシの臭い。スコップで音を立てて威嚇しながら近寄っていくと、山のあちこちで獣の気配がします。あーこりゃブロックするのは至難の業だなと思いました。そして夜が明けて案の定です。


意を決した妻は、万里の長城(という名のシシ垣)の延長を決定。あまっていたトタンや昨年もYさんに借りた防獣ネットを使ってバリケードを作成。
万里の長城 延長

最後は家の入り口を根切りマットを利用して塞いで終了。
万里の長城 延長

さて、我が家の稲(妻に言わせると「私の稲」)は守れるのでしょうか。頑張ってくれよ、万里の長城。


10月2日 今日の稲株

9/29 今日の稲株

ムサボリビッチ・カニスキー2011年10月03日


ムサボリビッチ・カニスキー。かの小泉武夫先生の別名です、
我が家の子供たちも、小泉先生に負けずおとらずムサボリビッチカニスキー。

ヅガニ(♂)
ヅガニのオスです。昨日大家のYさんにもらいました。
今日、隣のNさんからももらいました。

づがに
先日はガネ飯にしましたが、今日はノーマルに塩茹でしました。
子供たちは大はしゃぎ。蟹がひっくり返っているのは、雄雌がそれぞれ何匹かを次女が確かめたからです。ちなみに中央左、お腹が丸いのがメスです。この時期は卵を持っているのでそれがまた美味。でも、これを食べ始めると子供たちは他のものを食べなくなるので、ご飯が終わるまではヅガニ禁止令が妻から出されています。こういう日は、長女も次女も必死になってご飯を早く終わらせます。ただ、こういう時でも長男みぃ太郎だけはマイペース。結局ご飯食べるのが遅くて雄のハサミ1本しか食べられませんでした。

10月3日 今日の稲株  収穫までもう少し

10/3 今日の稲株
昨日のバリケードが効いたか、今日は被害なし。

終わっちゃった・・・2011年10月04日

10月4日 稲株最後の雄姿
10/4 稲株今年最後の姿

仕事から帰ってきたら稲刈りがほぼ終わっていました。大家のYさん夫妻、Yさんの義弟Tさん夫妻が手伝ってくれて、妻といっしょに刈ってくれたんです。

我が家の稲作は、機械を全部借りてやります。
=当然、機械が空くのを待っての作業。
 + これから天気は下り坂。
 + イノシシにいつやられるか分からない状況。
 → 今日ならできるからやっちまおう

という判断になったんだそうです。
みなさん、ありがとうございました。
稲刈り終了

夜、Y家と我が家の稲刈りが終わったアゲをYさん宅でやりました。サマツご飯に鰺の刺身、青菜の白和え、ハンバーグ、麻婆豆腐、今日も御馳走で腹パンチク。おまけにTさん宅(Y家から北へ約30メートル)へハシゴして、ピザとガネミソもご馳走になりました。さらに腹パンチク。

今年の田圃もこれでほぼ終了です。
なんかちょっと寂しいな。

月草 ほたる草 うつし草2011年10月05日

露草
月草 ほたる草 うつし草 ・・・いづれも露草の別名です。その可憐な姿、うつくしい名とはうらはらに、この草、畑に生えるとしつこいのなんの。茎の節々から根を出し、あっという間にはたけ一面を覆います。引いても引いても出てくる、途中で切れてそこから増える、とにかくしつこい。

でも、それなりの利用法もあります。まずは虫に刺された時。この草をもんで付けるととりあえずのかゆみ止めになります。次に若芽を摘んで湯がいて食べると、結構いけます。乾燥させたものを煎じて、熱、下痢、のどの痛み、湿疹かぶれ等の薬にもなるそうです(出典:自分で採れる 薬になる植物図鑑 増田和夫監修:柏書房)。それから染料。この草で染めた色が露草色・縹(はなだ)色です。別名の「月草」は昔この花を臼で搗いて花染めにしたところから来た名だとか。万葉集巻七に

 鴨頭草(つきくさ)に 衣ぞ染むる 君がため
                           緑色衣 摺らむと思ひし

と詠まれています。

ガネのはなし2011年10月06日


このところちょくちょくもらっては食べているガネの話しの補足を少々・・・。

ヅガニ(♂)
これがガネです。ヅガニとも呼びます。標準和名はモクズガニ。
爪にご覧のような毛が生えているのが特徴。
秋になると海へ下り産卵します。その、下っていく先に罠を仕掛けて捕まえたり、カゴに魚のアラなどを入れて獲るのが一般的。
カゴに入れてカボチャなどを餌に飼っておいて食べます。

ガネ(♂)
上の写真が雄。卵に栄養をとられてないぶん、肉はこちらの方が美味いです。それから、何と言っても爪がでかいので、食べでがあります。

ガネ(♀)
これがメス。お腹が丸いでしょ。この中に橙色の卵が詰まっていてそれが美味。ねっとり濃厚な味です。

ガネ
さて、料理方ですが、今日は塩茹でをご紹介します。調理は至って簡単。水からコトコト茹でるのみ。注意点が三つ。
① 必ず生きた蟹を使うこと。
  死んだものは自己消化が早いので・・・
② 調理はできれば専用まな板で。
  吸血肺虫の中間宿主ですから、調理の際に寄生虫がどこか
  にくっついてそれが口に入ったらそれこそ大変です。
③上に書きましたが、水から茹でて下さい。
 熱したお湯に入れると、脚が全部もげてしまいます。

さて、茹で上がったらあとは普通のカニと同じ。甲羅を外して味噌を食べて、肉を食べて。

四万十の秋の味、美味いですよ。

神様の結婚式2011年10月07日


明後日、10月9日(日)、神様の結婚式です。

新郎は四万十市不破の不破八幡宮さん。
不破八幡宮

この神様は、船に乗って嫁神様のところへ渡御しますが、これがその花道。
不破八幡宮

対岸から見るとこうなってます。
不破八幡宮


で、こちらが相手方、一宮神社。
一宮神社

不破八幡宮の秋の大祭ですが、男神が女神の元へ船で渡っていくのは珍しいようです。天下の奇祭ともいわれ、なんでも時の関白一条教房さんが応仁の乱を逃れてこの街にやってきた時に、文教施策として当時行われていた略奪婚を止めさせるために始めたといわれています。(中村の人々の名誉のために一応言っておきますが、略奪婚は全国にあった風習で、室町どころか明治大正まで残っていた地方もある歴とした慣習です。略奪婚というと聞こえが悪いですが、双方合意の上の儀礼ですので、念のため)

あさって9日、不破八幡さんのお祭りを見に来ませんか。

オガメ2011年10月08日

オガメ
私の住む村では、この虫のことを「オガメ」といいます。理由は見ての通り拝んでるみたいだから。もっとも、カマキリのことをオガメと呼ぶ地方は広く、手元の資料で見ても、神奈川から九州までの広い範囲でそう呼んでいます。他にも同系統の呼び名に「オガミムシ」(新潟など)、「オガミッチョ」
(群馬・埼玉)、オガマナトーサン(奈良・徳島・大分・熊本)、オガミオジ(奈良)などがあります。
うちの次女はこの虫が大好き。見つけると自分の体に付けて遊びます。

稲刈り(集落のトリ?)2011年10月09日

今日は残っていた最後の田圃の稲刈り。周りの田んぼはみな刈り終わって、Hさんの田圃か、うちか、どっちかが村のトリだと思います。次女が「私も稲刈りしたい!!」というので、休みまでとっておいたんです。

小さな田圃ですが、餅米がよく育ちました。この田んぼはカラスノエンドウと米糠だけで作りましたが、抑草も上手くいって、ほとんど草も生えませんでした。
画面中央右、白い帽子が見えますか?実はここに次女が隠れています。
かくれんぼ

こっちには長男みぃ太郎。手伝いに来たはずが、しばらくは田圃で隠れんぼ。
かくれんぼい

そうはいっても、はやく刈らなければと急かす妻。
バインダーも使います。
「奧さん、何でもやってえらいね。」とおばちゃんたちが褒めてくれます。
稲刈り終了

子供たちは刈った稲運びを手伝ってくれて、あっという間に今日の作業終了。気が付くと田圃の横のNさんちへ行って蜜柑をもらって食べてます。

稲刈り
こうして無事稲刈りも終了。
よかったよかった。

あとで分かりましたが、どうももう一つだけ刈ってない田圃があるようです。うちはブービー。

秋は夕暮れ2011年10月10日

秋は夕暮れ。
夕日の差して、山の端、いと近うなりたるに

鷺の群れが四万十川の上を飛んでいきます。
白鷺の群れ

こちらは鍋島の畑。秋桜が綺麗です(ひとの畑ですが)。
秋桜の夕暮れ

こちらはセイタカアワダチソウ。畑をやめてほたくると一面この草だらけになってしまう強い外来種。2メートル以上にもなり、そうなると茎が半分木みたいになってやっかいなことこの上なし。
でも、この草も秋の夕日の中で見るとなかなかのもの。
セイタカアワダチソウ
ちなみにこの草、変な性質があって、一面にはびこると自らが出すエチレンで自家中毒を起こし減ってしまいます。
あ、そうそう、セイタカアワダチソウについてもう一点。
荒れ地なら何処にでも生える野草ですが、刻んで入浴剤にすると肌にいいらしいです。一番薬効が高いのは花が咲く直前。
ちょうど今です。