人の良さ2010年10月18日

 一昨日、妻と子供たちは、下田公園へ遊びに行きました(私は仕事でした)。
下田公園
子供たちはこの公園が大好き。ヘトヘトになるまで遊びます。帰ろうとしたところ、通りがかりの軽トラのおんちゃんが、
   「これやろうか?」
と柿をくれたそうです。
柿もろた
見ず知らずの人が何かくれると言っても、驚く必要はありません。裏があるのでは?と疑う必要もありません。ここではよくあることです。

 同じく一昨日のことですが、仕事から帰ろうと私が車を走らせていたときのこと。対向車線を向かってきた原付のおばちゃんの荷台から荷物が崩れ落ちて、生鮮食品から飲み物やら何やらが道一杯に広がってしまいました。夕方の見通しの悪い幹線道路、かなりの交通量です。

この後どうなったと思います?
 
その瞬間を見ていた車がしめし合わせたかのように一斉にハザードランプを出して止まったかと思うと、しめし合わせたかのようにみんな一斉に車から降りて、あっという間に荷物を拾っておばちゃんの荷台へ。その後みなしめし合わせたようにあっという間に蜘蛛の子を散らすように去っていきました。なんだか分からず行列になってしまった後ろの方の車が怒ることもなし(もっともそんな間もありませんでしたけれども)、止めた車の間を抜けて先を急ごうとする車も一切なし。荷物を拾うのを手伝おうとおりてきたものの、間に合わなかった人は何人もいましたけれどもね。当たり前のことなんですが、その当たり前が何のてらいもなく出来る所がこの街らしいところ。

この街のこんな所が好きです。

コメント

_ chibimugi ― 2010年10月20日 12時47分

しまった。
会社の昼休みに読んで、泣きそうになりました。
「当たり前」のことが、「当たり前」じゃない生活をしているものですから。
世界中がそこの町のようだったら、戦争なんて起こらないでしょうにね。
そして、そこの町の人たちが、同じ思想じゃない人たちの中で「当たり前」の感覚を失ってしまうことがないように、ワタシも気をつけなければならないのだと思いました。

_ kawatarou ― 2010年10月20日 23時55分

chibimugiさん、今晩は。コメントありがとうございます。この街にももちろん色んな人がいますが、根っこのところでみんな優しい(幡多弁で人がいいことをこう言います)です。中村は小さな街です。貧しい高知県の中でもよけ貧しい街です。でも、そんな街だからこそこんな感覚が残っているのかもしれません。

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