あれ、いつものは?2010年10月21日

下田の海
 今日、母から届くはずの荷物がいつになっても来ませんでした。いつもならどんなに遅くとも6時には来る宅急便が来ないんです。荷物の中にはすぐに食べられるようなものが入っているので、妻は味噌汁とサラダだけ作って待っていました。それが6時半になっても来ません。キノコご飯が入っていることになっているので、ご飯すら炊いていません。冷凍ご飯もありません。

 とにかく先に子供たちを私がお風呂に入れて、宅急便の到着を待ちました。最悪、あるものだけで済ますしかないと思い始めた7時前、ようやく宅急便の兄ちゃんが到着。「おそうなってすまんねぇ。」とやって来た兄ちゃんが、判子を押そうとする妻に
 「 あれ、いつものは?」
となんか物足りなそうに言いました。
「いつもの」とは、宅急便が来るといつも子供たちがワーッと来ることを言っているんですが、そんな会話がここらしいところ。気安い感じです。よく言えばフレンドリー。悪く言えば馴れ馴れしい。最初の頃、ずっと前からの知り合いのように話す宅急便に妻は戸惑ったそうです。今ではすっかりホントの知り合いになって、この間なんぞは、街に下るうちの車をすれ違いざまに見て、いつもの宅急便の兄ちゃんが手を振ります。止まってみると戻ってきて、「よかった~、今から行くところだったんよ。」と、荷物を渡されました。一本道とはいえ、うちの車が分かっていてそれに気づくところがこれまたこの街らしい。

 宅急便に限らず、この街の人はあまり丁寧語を使いません。初対面から知り合いな感じの話し方です。むしろ「です・ます」で喋るとちょっと変な感じですらあります。