カンゾウが咲いています2010年06月30日

今の時期の四万十はカンゾウの花盛り。いたる所で見ることができます。
カンゾウ
花びらが一重のものをノカンゾウ、八重咲きのものをヤブカンゾウといいます。
カンゾウ
この辺りで咲いているのはヤブカンゾウですね。
この花、日本最古の歌集、『万葉集』でも詠まれています。万葉時代は、「忘れ草」と呼び、この花を身につけると憂い、特に恋の憂いを忘れることができると考えられていました。

 忘れ草 吾が紐に付く 時となく 思ひわたれば 生けりともなし
                                万葉集巻12・3060

 ~(恋の憂いを忘れられるという)忘れ草を着物の紐に付けます。いつもいつもあの人のことばかりを想いつづけていると、生きた心地がしないので・・・。~

このヤブカンゾウ、若芽が食べられます。ヌルヌル、シャキシャキしていて美味いです。ヌタでどうぞ。