代掻き その12011年06月09日

 今日は、せっかく来てくれた妻の姉ちゃんをよそに、田圃の代掻き。姉ちゃんはお気に入りの四万十の紅茶を買いに道の駅十和までドライブ。この紅茶、茶葉を入れたまま置いておいても渋くならないんだとか。

 代掻きといっても、そこは棚田ですから、そう簡単に水が入りません。水を入れるところからはじめて、トラクターで周回して、水をまわすところまででほとんど終わりました。1畝まちだけ代掻き終了。明日も休みをもらって続きです。


 それはともかく、水をあてている最中に、1枚下の大家さんの田圃でこんなものを見付けました。

見えます?



画面中央、分かります?
分かりますよね?


こいつです。こっちの標準語で「くちめ」(あっちの標準語で、まむし)。

可哀想ですが子供の危険を考えるとないなってもらうよりありません。
ところが、叩こうにも上の段からでは持っていた棒がみぞくて届きませんでした。そうこうしているうちにクチメは石垣の中に・・・。
それを稲の補植をしていた大家さんに言うと、
 「なし捕ってくれんかった~。これからその田圃入らないかんに~。」

だって、棒が届かなかったんだもん。


しばらくたってから、大家さんは意を決して補植に。
またしばらくたってから、

 「 棒! さっきの棒! 」

とYさんの声。2本あったので、「どっちにします?」と聞くと、

 「 長い方! 長い方ちょうだい!! 」

と言うんで渡しました。
あとで分かったことですが、この棒、短い方でした。

それはともかく、その後はこうなりました。

頭を潰したのにまだ動いてます。

危ないね。

せっかくなのでまだ家にいた姉ちゃんと妻にも見せましたが、二人とも引き気味。そりゃそうですね。

このクチメ、この後はYさんの義母さんのところに行きました。皮を剥いで干しておくと、クチメに喰われた時の特効薬になるんだとか。干した皮を喰われた傷に貼ると治るんだそうです。毒をもって毒を制すとはまさにこのことですな。
そうそう、「毒をもって・・・」といえば、海の毒魚に刺された時、その魚の目玉をすり潰して塗ると治ると聞いたことがあります。幸か不幸かまだ毒魚に刺されたことがないので、真偽のほどは分かりませんが、実際にやって治ったと言う人は三人知っています。

蛇だけに蛇足ですが、やむを得ずクチメを殺す場合は、確実にトドメを刺してくださいね。その強靱な生命力もさることながら、鳴いて仲間を呼ぶと言います。実際、Sさんのお母さんがクチメを叩いた時、お婆さんなのでよう叩き切らんかったところが、クチメが鳴きだして、そこへ仲間と思われるクチメが3匹やって来たことがあったそうです。


夜は近所の人たちと呑み会。
姉ちゃんはみんなに「今度はいつもんて来る?」
と聞かれてました。

そこからの帰り道、今日もまた沈下橋で蛍を眺めて帰ってきました。自慢ですが、このムラの蛍は、そりゃあ~きれいなもんです。圧巻です。姉ちゃんがこのためにやって来るのも分かる気がします。

橋の上から視線を川の方に転じて、川底の石の周辺にライトを当てると、今度は手長エビの目があっちでピカリ、こっちでキラリ。これも綺麗です。
あ~、エビ突きのヤス持ってけばよかった。