クロ刈り2012年06月22日

「またざんじクロ刈りせないかんね。」
もうしばらくするとあちらこちらで聞かれる会話です。
この「クロ」、なんだと思います?

答えは「 畦 」。
この辺りでは、畦のことを「クロ」と言うんですが、このクロ、歴とした由緒正しき古語。平安初期の『岩淵本願経四分律平安初期点(810年頃)』で「畦」をクロと訓んでいますし、その後の『和名抄』という辞書でも、それから『平家物語』でも出て来ます。分布からいってどうも「アゼ」よりも「クロ」の方が古いらしい。

うちももうクロ刈りせないかんけど、その前に最後の田植え。