すじを通す2014年02月20日

夕食の最中、一本の電話。
「今日は迷惑かけたそうですみませんでした。さっき会ったとき言えばいいに、今言うがやもん。」

-? 何のこと?

詳しく聞くとこういうことでした。

うちの上2人と長女の同級生 K君兄妹とでいっしょにスイミングに行っています。交代で、うちと K君の 家で送っていくことにしているのですが、今日はあちらのおじいさん(Sさん)が送っていってくれる日でした。それが、事情はよく分からないんですがちょっとした行き違いがあって、K君が車に乗りそびれたんだとか。K君は仕方ないので歩いてプールまで行こうとしているところを長男を保育所に迎えに行く途中の妻が発見。車でプールまで積んでいった(こっちでは人を車に乗せていくことをこう言います。中には「荷物じゃない!」と怒る人もいるんだとか。)
ということらしい。「なんちゃぁ、かまんですよ。」で済んだと思ったら、その後しばらくして玄関の前でなにやら声がします。出てみるとK君兄妹とSさんです。

「こりゃ~、今日はまっことすまんことで、申し訳ありませんでした。こりゃぁ、おまえたち、ちゃんと謝らんか!」

― いやいや、なんちゃぁかまんですよ。それにしようとしてしたわけじゃないでしょうし・・・。

「いや、わざとじゃなくても、人に迷惑をかけるということは子供でもいけません。ほんとにすみませんでした。来週は私が送らせてもらいますけん。」

― いえいえ、そこまでしてもらわんでも、来週は順番通りうちが行きますから

「いえ、私が行かせてもらいます。」(きっぱり)

Sさんはお詫びにと言ってミカンを置いていってくれました。そこまでされるとこちらが恐縮してしまうほどですが、でも、考えてみれば、こういうおじいちゃん、かっこええですね。自分自身振り返ってみて、子供をこれだけ猫かわいがりしてたら、孫はよう叱らんかもしれません。

 すじの通ったいごっそうの爺ちゃんになれるよう精進します。