田芋協奏曲2012年10月05日

種があったのでたくさん植えてしまった我が家の田芋(このあたりで里芋をこう呼びます)。当然のことながら、大量にできてしまいました。植えたところがもと田んぼで、ものすごくジルイ土壌だったうえに、今年の多雨が功を奏したらしい。村の目抜き通りからもよく見えるところにあるので、みなさん「あれ、どうするが?」といいます。どうするったって、稲刈りが終わるまでどうしようもありません。少しずつ掘っては食べたり、通りがかった人にあげたりしていますが、とても捌ききれる量じゃない。今現在は早生の白芽芋(このあたりは芽赤が主流)を掘ってますが、意外と好評。ただ蒸して醤油や塩をつけて食べるそうです。我が家のおかずにも毎日出てきます。昨日はコロッケ、今日はスジ肉と白味噌で炊いたもの、といった具合。
このままでは田芋が主食になりそう。
旧暦9月13夜を芋名月と呼んでこの芋を供えるのは全国的な習俗ですが、それは農神である月に代表つ格の作物を供えているんだといわれます。いもいもと馬鹿にしたもんじゃありません。

 芋を煮る 火のはた恋し けふの月     支考