米への執念2011年06月16日


昨日、奥で米を作っている友人が苗が足りなくなったというので届けました。我が家から6㎞ほど入った集落ですが、至る所に獣除けの網が張り巡らされています。そもそも苗がなくなったのも、鹿に喰われたためです。


すごいでしょ、この石かけ。あんな山の上の方まで続いています。全部田圃です。まだ機械がなかった時代に下の川から石を一つ一つ運び上げては築いたものです。先人の執念には頭が下がります。
うちの妻の田圃への執念もなかなかのものですが、やはり昔の人には負けますね。それにしても、この原動力はどこにあったのでしょう。なぜにここまでして米を作ろうとしたのでしょうか。「食べたかったから」では答えになりません。食欲は確かに人を動かしますが、嗜好より腹を満たす方が先のはずです。ならば芋や南京などの他の作物でもよさそうですが、やっぱり米。もはや信仰に近いものがあります。

ほとんど米を口にすることのできなかった昔の人が、いまわの際に竹筒に入った米の音を聞いて亡くなっていったというような話しは各地に伝わります。
米って不思議な作物ですね。



6月16日  今日の苗
6/16 今日の苗

コメント

_ 四万十boy ― 2011年06月17日 14時24分

毎年夏休みに帰省しますが、娘たちが言います。高知じーじと、ばーばの作ったお米は美味しいと。僕も実家にいた頃は、何も感じなかったのですが、この頃娘たちが言ってることに納得するようになりました。確かに美味しいんです。もう一杯食べたいなあと、自然に思うような味と香りがします。この夏も実家でたくさん食べて、太りたいと思います。

_ kawatarou ― 2011年06月18日 00時05分

四万十boyさん、今晩は。毎度です。
こっちの米、美味いですよね。
なんぼでも食べられます。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://40010noaokinagare.asablo.jp/blog/2011/06/16/5914777/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。