高知の先生2009年12月14日

江ノ村の田圃
 同僚Nくんの先生の話。困った子だった(Nくん本人談)Nくんは中学生の時、学校に行かないで過ごした時期がありました。教育委員会の生徒指導の部署から来たその先生は、そんなNくんを「学校来んでかまんけん、ドライブ行こうや。」と毎朝7時に迎えに来て、1時間くらいドライブして、いっしょにモーニング食べて、また1時間くらいドライブして、で学校へ戻っていくということを続けてくれたんだそうです。「今思えば先生もせんでもええことを自分のためにしてくれてたんだなと思いますけど、その頃はほんまドライブ苦痛でした。」とは、これも本人の談。
 この先生、昔のことだからもういいでしょうが、すごい先生です。結構学校でもとんがってる子が職員室からわんわん泣きながら出てきたので、仲間が「どうしたが?」と聞くと「あいつ滅茶苦茶やぞ。トンカチで殴りよった。」というようなことがしょっちゅうあったんだそうです。
 先日、この先生とNくんがパチンコ屋で会ったときのこと。Nくんと先生はしょっちゅうパチンコ屋で顔を合わせていたそうですが、その時いっしょにいたNくんの先輩は卒業以来十何年ぶりの再開でした。
「先生、お久しぶりです。」
「おお、お前、今何しゆうが?」
聞かれた先輩は卒業してからのことを延々話したそうですが、その話を遮って先生が一言。
「いや、そうじゃなくって、今何打ちゆうが?」
・・・・・やっぱりすごい先生です。