一日中農業 マルとテンとボスと2009年10月11日

もっと作業したかった
 四万十は昨日に続き気持ちの良い秋晴れです。今日は朝から一日農作業でした。まずは我が家の横の畑を管理機でたたき秋作の準備、昼からは借りている田圃を耕耘機でたたき菜の花を播く準備です。荒く耕耘した後鶏糞を入れ、軽く覆土しました。作業中、車で通る人通る人が停まっては「何作る?」と聞いていきます。この時期に田圃をつついているのが珍しいからでしょう。「緑肥に菜の花を播きます。」というと、「おまんも菜花作るか。ライバルが増えたねや。」と勘違いされます。うちの近所に菜花を作るおんちゃんがいて、その人が去年の地区の飲み会の時に「菜花ばぁ作りよいものはない。なして皆作らんかねぇ。」を連発したものだから、皆がその気になって共同で種を買って作ることになったんだそうです。「いや、うちは採るんじゃなくって緑肥ですから。」と言っても分かってもらえず、何となくうちも出荷することになってしまいました。妻も早その気になっています。せっかく赤木さんに習っているんですから緑肥にしたいんですけどね。まぁ、なるようになるでしょう。
 うちの借りている田圃は隣のNさんの家の横にあります。作業をしていると、Nさんの飼っているテン(雄猫。白黒の雑種。いつも田圃で蛙やバッタ、鳥などを捕まえて食べている。7月7日の記事参照。)とマル(N家の新顔。雄の子猫。アメショー。めちゃめちゃ可愛らしい。ついこの間まで座敷猫だったはず。)がやって来てはじゃれて邪魔をします。仕方なく手を止めて遊んだりするものだからなかなか作業が進みません。田圃に一緒にきた長女は大喜びです。
 と、そこへまた一台の軽トラックが停まりました。遠目にも一発で分かる特徴のあるその車は 酒菜 日代峰 の大将の軽トラです。私が作業しているのを見付けて、「板に付いてきたねゃ。」といって下りてきました。軽トラの荷台には愛犬ボス(大型犬。雄。土佐犬の血が入っていることが確かな顔をした雑種。顔に似合わず飼い主もいまだにワンと鳴く声を聞いたことがないおとなしい犬。)が乗っていました。大将がこの犬をに飼うことになった経緯(ちょっといい話)ついてはいずれ書きたいと思いますが、ボスは飼い主も含め誰もが認める猛犬顔(それも相当の猛犬顔)で、しかも顔と体のバランスが取れていない、一寸見おっかない犬です。そのボスが、長女を見るやいなやリードを振り払って一直線に長女に向かって走り出し、パニックになって逃げる長女の背後から飛びつき、組み敷いてしまいました。長女は大泣きです。どうもボスは子供好きで、姿を見ると追いかけて飛びついてしまうそうです。この犬は捨て犬だったんですが、捨てられる前そうやって遊んでもらっていたんでしょう。ボスの性格を知っている人には何でもないんですが、なにぶんにも顔が顔なだけに普通の人ならまずパニックになること間違いありません。日代峰の大将にこじゃんと叱られて悄げるボスとようやく仲直りした長女は、今日何が一番面白かった?という私の問いに、「ボスと遊んだこと。」と答えました。やれやれ。