350円でスズメ蜂の巣駆除2009年08月05日

防護服を着て蜂の巣駆除
 アルバイト先のバンガローに泊まっているお客さんが、軒先にスズメバチの巣を見付けてくれました。本当は壊したくありませんが、危険性がある以上仕方がありません。スタッフが早速役場に電話をして「住民課の蜂駆除担当の人をお願いします。」と言うと、「防護服の貸し出しはしていますが人は出せません。」とのにべもないお返事。で、どういう訳か私がその蜂の巣駆除に出向くことになってしまいました。
 下見をしにいくと、巣の大きさはラグビーボール大、黄色スズメバチのようです。いろいろ楽に安全に巣を取る方法を考えましたが、どれもうまくいきそうにありません。諦めて防護服を役場に借りに行き、試着。つんつるてんの上に恐ろしく暑いです。やっぱりこれを着ないで何とかならないかと考えましたが、無理です。蜂用の殺虫剤(○グナム○ェット)を買ってきて防護服を着ていざ出陣。殺虫剤には「速効性」だとか、「射程距離10メートルの強力ジェット噴射」だとか、頼もしい言葉が並べられています。形も、ちょっとしたバズーカ-砲のようです(というより火炎放射器に近い)。蜂の巣を取ったことは何度もありますが、防護服を着ての作業は初めてです。巣を落とす高枝切りバサミと殺虫剤を手に、巣の下へ。見張り役の蜂に殺虫剤を噴霧。一瞬のうちに襲ってきた蜂の大群がボタッ、ボタボタボタボタッ・・・・・イメージではこうなるはずが、「あれ?」全然落ちません。噴霧しすぎでびしょびしょになった蜂すら生きています。もっとも蜂のほうもイメージとは違って蜂の巣をつついたような騒ぎにはならず、一匹、また一匹と少し間を置いて出てきてはジェット噴射を受けて逃げていくという感じで拍子抜けでした。一緒に行った相方は私が蜂に囲まれて蜂まみれになって最後は地面を転がり回る所を期待していたようですが(そもそもこの相方が「僕蜂取りは経験ありませんから任せます。」といったために私が蜂取りする羽目になった。)残念ながらそのシャッターチャンスはとうとう訪れませんでした。
 大騒ぎをみんなでした割に実質の作業時間は30分弱。700円の時給換算でいくと、危険を伴うはずのこの作業で稼いだ金額は350円。お金で買えない価値があるとは言え、ねぇ。

追伸:○グナム○ェットの名誉のために書いておきますが、後々注意書きをよく読むと、「用途 アシナガバチ・ミツバチ・アブ・クモ・ムカデ・・・」等々となっていて、スズメバチは含まれていませんでした。殺虫剤は用法、用量を良く読んで正しくお使いください。