流し素麺お流れ2009年08月01日

川で素麺流しする訳じゃない
 アルバイトから帰ってくると、家が真っ暗です。案の定「Y邸にいます。」と机の上に書き置きが。Yさんの家にいくと、ちらし寿司、素麺、宇都宮餃子等々ごちそうが。聞けば、今日は流し素麺をやろうと思っていたけれど、Yさんは友人とマージャンしてるし、雨は降ってくるしで中止したので、まぁ、飲んで食べたや、という事でした。さんざん飲んで食べて、二日酔いになりそうです。明日は朝から用水路の草刈りでなのに。

農業用水の草刈りが終わってから川遊び2009年08月02日

次女の砂風呂
 昨夜のT家の酒が残る中(やっぱり。)、今日は朝から農業用水の草刈りでした。谷のずっと奥から水をもってきているので、草刈りも大変な作業になります。うちは今年から田んぼを始めたので、初めての参加です。この時期になると、葛の蔓が繁っていて草刈り機に絡まり、作業がなかなかはかどりません。おんちゃんおばちゃんにこの集落の昔のことを聞きながら、それでも約2時間で作業が終わりました。
 と、そこへ精米所のTさんがやってきて、川原で車が動けなくなっているから来たやと私を呼びに来たので行ってきました。ジムニーの四駆ですが、どうにも坂を上れずに困っています。Tさんと私二人じゃどうもならんと思案しているところに、草刈り作業を終えたおんちゃんたちがぞろぞろやってきて、結局みんなで押し上げて無事作業終了。何か変わったことをかぎつけて集まってくるのがこの集落の人たちの習性です。
 昼前から長女、次女を連れて近所の川へ泳ぎに行ってきました。慣れたもので、水の中を濁らせて魚を集めて覗いたり、獲った魚を入れておくいけす作りをしたり、流れに乗って浮き輪で下ってきたり、川原の砂に潜って体を温めたりしています。時折雲りがちな今日の天気には、川の水はまだ冷たいながら、十分川遊びを堪能して帰ってきました。

パイプ騒動2009年08月03日

折れた栗の木
 家の前にある栗の木の枝が折れてしまいました。風があったわけでもないのにと不思議に思いましたが、どうも虫に喰われているらしいことがわかりました。実もいっぱい付いていたのに残念です。
 今日は朝からYさんと我が家の排水パイプのエアー抜き工事をしました。排水パイプの勾配が緩いのでエアーがつまり、上手く水が抜けなくなったからです。工事といってもパイプの所々に錐で穴を開けるという原始的なもので、それ自体はあっという間に終了しました。ところが、開けた穴から排水が噴水になって噴き出します。どうしたことかとあれこれするうちに午前中が終わってしまいました。
 午後からは、Yさんの水道パイプ布設です。ツガニや手長エビ、鰻を飼っておくためのいけすに入れる水を谷から引っ張るのです。ムラの水路周辺を、ああでもないこうでもないと二人で練り歩いているところへ義弟のHさんが現れ、方針決定。Hさんの家まで来ている谷水を内径16ミリのパイプで引っ張って排水溝の中を這わせ、目的地に持っていくことになりました。排水溝の中を這わせる距離は約80メートル、押し込んだだけではとてもとても通せません。ここからが大騒動でした。まず蓋が上がらない。その排水溝には分厚いコンクリの蓋がしてあるんです。やっとの事で蓋を上げて押し込んでもすぐまた入らなくなる。また蓋を上げる。押し込む。入らなくなる。蓋を上げる。書けばなんてことない作業ですが、蓋が半端なく重い上に目詰まりしていてなかなか動かない。もろくてすぐ割れる。それを両側からこじて上げ、作業し、蓋をして、また別の蓋を上げ・・・・・が延々続きます。集落の真ん中での作業ですから、みんなが何が逃げ込んだと興味津々に集まってきます。魚屋のTさんは店をほったらかしてパイプの先がどこまで行ったか確かめて回っています。近所の子供たちも一緒にここだあそこだと排水溝の穴の中を覗いては教えてくれます。途中からHさんの所の職人さん(Eちゃん)が巻き込まれて三人での作業になり楽になりましたが、大騒動でした。約3時間で作業終了。T鮮魚店の奥でビールをご馳走になって、ついでにヨコとイセギの刺身を買って帰ってきました。明日も続きの作業です。多分。

水泳英才教育2009年08月04日

一切の海
 Yさんが水道工事はもうかまんというので、家族で柏島へ泳ぎに行ってきました。途中で車のタイヤが太い釘を拾いパンク寸前になり、スペアタイアに交換して走らねばならなくなるトラブル発生。そのせいで時間制限の通行止めに引っ掛かり(10分だけ通して50分通行止め)、柏島へたどり着けなくなりました。今日は柏島へ行ってはいけないということでしょう。仕方がないので、手前の一切で泳ぐことにしました。海水浴場ではないので、プライベートビーチ(砂浜じゃないけど)状態です。ルリスズメダイ・ソライロスズメダイ・オヤビッチャ・スズメダイ・キュウセン・チョウチョウウオ・・・色とりどりの熱帯魚が群れています。5月にはびったれて海に入ることを拒否した長男も、浮き輪に入れて魚を見せたら大喜び。ほうっておいてもおとなしく浮かんでいるようになりました。次女も浮き輪に入って勝手に泳ぎ回っています。しばらくすると自分でライフジャケットを出してきて装着。こんどはそれでプカプカ浮かんで遊んでいます。夢中になって海中を覗いていて息継ぎを忘れる一幕も。よく見ると、海底のぐり石の周辺には食べられる貝がゴロゴロしています。妻は単なる海水浴から方針転換。潜って貝を採り始めました。それを見ていた小一の長女も、潜って貝を採っています。まだ息継ぎが上手くできない長女ですが、好きこそものの上手なれ、必要は発明の母、みるみる泳ぎが上手くなって、帰る頃には2メートル近い海底の貝も採ってくるようになりました。我が子ながらたいしたものです。教えなくても夢中になった子供というのは勝手に伸びていくものだとつくづく感心しました。次の海水浴が楽しみです。

350円でスズメ蜂の巣駆除2009年08月05日

防護服を着て蜂の巣駆除
 アルバイト先のバンガローに泊まっているお客さんが、軒先にスズメバチの巣を見付けてくれました。本当は壊したくありませんが、危険性がある以上仕方がありません。スタッフが早速役場に電話をして「住民課の蜂駆除担当の人をお願いします。」と言うと、「防護服の貸し出しはしていますが人は出せません。」とのにべもないお返事。で、どういう訳か私がその蜂の巣駆除に出向くことになってしまいました。
 下見をしにいくと、巣の大きさはラグビーボール大、黄色スズメバチのようです。いろいろ楽に安全に巣を取る方法を考えましたが、どれもうまくいきそうにありません。諦めて防護服を役場に借りに行き、試着。つんつるてんの上に恐ろしく暑いです。やっぱりこれを着ないで何とかならないかと考えましたが、無理です。蜂用の殺虫剤(○グナム○ェット)を買ってきて防護服を着ていざ出陣。殺虫剤には「速効性」だとか、「射程距離10メートルの強力ジェット噴射」だとか、頼もしい言葉が並べられています。形も、ちょっとしたバズーカ-砲のようです(というより火炎放射器に近い)。蜂の巣を取ったことは何度もありますが、防護服を着ての作業は初めてです。巣を落とす高枝切りバサミと殺虫剤を手に、巣の下へ。見張り役の蜂に殺虫剤を噴霧。一瞬のうちに襲ってきた蜂の大群がボタッ、ボタボタボタボタッ・・・・・イメージではこうなるはずが、「あれ?」全然落ちません。噴霧しすぎでびしょびしょになった蜂すら生きています。もっとも蜂のほうもイメージとは違って蜂の巣をつついたような騒ぎにはならず、一匹、また一匹と少し間を置いて出てきてはジェット噴射を受けて逃げていくという感じで拍子抜けでした。一緒に行った相方は私が蜂に囲まれて蜂まみれになって最後は地面を転がり回る所を期待していたようですが(そもそもこの相方が「僕蜂取りは経験ありませんから任せます。」といったために私が蜂取りする羽目になった。)残念ながらそのシャッターチャンスはとうとう訪れませんでした。
 大騒ぎをみんなでした割に実質の作業時間は30分弱。700円の時給換算でいくと、危険を伴うはずのこの作業で稼いだ金額は350円。お金で買えない価値があるとは言え、ねぇ。

追伸:○グナム○ェットの名誉のために書いておきますが、後々注意書きをよく読むと、「用途 アシナガバチ・ミツバチ・アブ・クモ・ムカデ・・・」等々となっていて、スズメバチは含まれていませんでした。殺虫剤は用法、用量を良く読んで正しくお使いください。

秘密のケンミンSHOWの高知県民2009年08月06日

いつものお客
 本日放送の(もしかして都会の一週間遅れ?)「秘密のケンミンSHOW」で高知県が紹介されていました。
高知県民は・・・

・お客をもてなすのが好きで何かと飲み会が出来る理由を探している。
→ 本当です。誰かの誕生日だと言っては飲み、何かが獲れたと言っては飲み、お疲れ-といっては飲み、木曜日だから(別に何曜日でもいい)といっては飲み、暑いからといっては・・・等々、飲み会の口実を挙げたらきりがない。ちなみに高知では宴会のことを「お客」といいます。

・開けっぴろげでフレンドリー。
→ 本当です。初対面なのに「え~、そんなことまで話してくれるんですか~」というようなことまで平気で話してくれます。ぷらぷらしてる旅の若者を連れ帰って飯を食わせ、泊めてくれたりします。で、たまにものを盗られたりします。でも懲りずにまた同じことを繰り返したりします。

皿鉢も献杯も箸拳も全部本当です。あのまんまです。テレビ番組というのは多かれ少なかれ演出のために大げさになるところがあるものですが、こと高知県民に関しては本当です。

四国でよく聞く、四国の県民性を物語る小話があります。

四国の人がもしも一万円もらったらどうするか。
しっかり者の愛媛県民は半分使って半分貯金する。
商売上手な香川県民はそれを元手に商売を始める。
堅実な徳島県民は全額預金する。
高知県民はもらった一万円に自腹で一万円足して飲みに行く。

「徳島県民は一万円をたして二万円貯金する」等、多少の本文異動がありますが、最後のワンフレーズは一致しています。完全に高知が落ちになっていますが、自他共に認めるところなので問題ありません。

・・・・ 高知で暮らしませんか???

誕生日がいっしょ2009年08月07日

刺身に蝋燭たてて誕生日
 八月には長男の誕生日がありました。長男は、私の父(=長男にとっては祖父)と誕生日が同じです。予定日は私の祖父の誕生日と同じ日でした。七月には私と次女の誕生日がありました。私と次女も同じ日が誕生日です。それのみならず、大家のYさんの奥さんも同じ日が誕生日です。集落のT鮮魚店にイセギとヨコの刺身を頼んで、お祝いをしました。Tさんは刺身を随分とサービスしてくれました。建具屋のTさんがミカンとブドウをお祝いにくれました。次女の誕生日にはYさんの奥さんが子供たちに洋服を買ってくれました。
 そういえば、私の以前働いていた職場の同僚は二十人程度でしたが、同じ誕生日の人が三人もいました。確率として五十人いれば同じ誕生日の人がほぼ確実にいるといいますから、あまり珍しいことではないのかもしれませんが。

カメノテを食べる2009年08月08日

カメノテ
 ここ高知ではカメノテを食べます。と言っても、砂浜に来て涙を流しながら産卵するあの亀の手なぞではありません。カメノテは全国どこの磯でも見ることのできる節足動物で、一応エビやカニの仲間になりますが、見た目の感じとしては貝の一種です。塩ゆでや味噌汁の具にしたりして食べます。飲み屋の突き出しにもよく出てきます。味は貝のような、エビのような味で、コリコリとした歯ごたえと、磯の香りが楽しめます。味噌汁に空いた時の出汁も抜群です。剝くのを面倒がらなければ、ヌタなども美味いと思います。普通採ってきて食べるもので、流通にのることはまずありませんが、たしか土佐清水の窪津漁港にある直販所「大漁屋」で(入荷していればですが)買うことが出来たと思います。興味のある方はお試しください。美味いですよ。

大雨です2009年08月09日

岩間沈下橋より
 昨夜来の大雨です。庭が池になっています。我が家の水道は最早泥水で、朝食の準備が出来ませんでした。仕方がないので冷凍ご飯を温め直して、水を使わずにすむおかずで食べました。朝からコーヒーも飲めません。この降りだと昼食も危ないでしょうし、風呂も無理でしょう。仕方がありません。100パーセント天然水ですから。
 午前11時現在で幡多地域に大雨洪水警報、土佐清水・大月に土砂災害の警報が出ています。予土線窪川ー土佐久礼間で運行見合わせという情報もありました。川を掃除してくれる恵みの雨ですが、人間は勝手なもので、やっぱり災害は困りますよね。

四万十川洪水中2009年08月10日

勝間の沈下橋沈下中
 昨晩はアルバイト先の宿直でした。出勤時から早くも沈下橋は沈んでしまっていました。宿泊施設では万一の場合避難誘導しなければなりません。徹夜で四万十川の状態を定期的に確認していました。東津野の船戸では3時から4時の1時間に89ミリの猛烈な雨が降ったので、いつ急激な増水がおこってもおかしくありませんでした。降り始めからの累積は、梼原町、旧大正町、旧窪川町等、四万十川の上流部では軒並み450ミリを超えています。津賀、家地川両ダムからの放水は併せて2900立米/分になっていました。至る所で田畑が水の下になり、魚がバシャバシャ泳いでいます。ちょっとした土砂崩れもあちこちに出来ています。午前中には旧中村市の川登、岩田で幹線道路が冠水。通行止めになりました。JRも運行を見合わせました。西土佐バスも休業。
 そんな中、なぜか可燃ゴミの収集はしますと村内放送がありました。見上げた根性です。人々は川を眺めながらいつも通りの雑談です。中には鮎を掛けバリで釣っている人、鰻をミミズ餌でのんびり釣っている人もいます。昨年こそ大水がありませんでしたが、この辺りの人は増水には慣れているんです。
 台風の影響が思ったより少なかったので、午後には水もかなり引き、通行止めも解除されました。四万十川沿いでは人的被害はありませんでした。それが何よりです。
 水が引いた頃、きれいになった四万十川に遊びに来ませんか。