夏祭りのトウニン2009年07月20日

うちの一品は妻の育てた枝豆
 久しぶりに雨です。雷も落ちました。そんな中、今日は昼から村の神社の夏祭りでした。うちがトウニンの番に当たっていたので、行っておつとめをしてきました。頭屋、頭人というと、地域によっては祭りを取り仕切る責任者だったり、神の資格で祭りにのぞむ人だったりもするので、最初に「今年夏祭りのトウニンだから。頼むぜ。」と班長さんにいわれた時は、とてもじゃないけれど引き受けられないと思いましたが、この集落のトウニンは、祭りの後の直会(なおらい-祭りの後の宴会)のお給仕です。各班から一人ずつ、中には夫婦で来てる班もあったので、十人程度でトウニンの仕事です。
 早めに行って皿、コップ、箸の確認をしたり、御幣を飾り付けたりして、神事が終わる少し前から酒をお燗したり、つまみを調理したりしました。基本的に参加者一人一品持ちよりの直会ですが、別の班のトウニンのおんちゃんが「ヤンチャ(手長エビ)とイノシシ持ってきたけん、出そうや。」というので、エビを塩ゆでし、イノシシは炭火であぶって塩こしょうして出しました。人様に出すには味見をせなイカンということになって、何故か私に白羽の矢が当たり、「どうじゃ、美味いか。」と皆が聞くので、「ビールと白飯がほしくなる美味さです。」と正直に答えました。「おお、気の利かんことじゃった。」とビールを持ってきてくれ(当然めしは出てこない)、おんちゃんおばちゃんたちも飲み始め、神事もまっただ中にもかかわらず、トウニンたちだけの宴会スタートです。
 大して飲めもしないくせにそんなフライングをして飲み始めてしまったもので、直会が始まってからが大変でした。お酒を出したり、皿、コップを調えたりして下がろうとしたら、「もうトウニンはええけん、飲んだや。」とおんちゃんたちに呼び止められ、皆さんから杯をちょうだいしました。もうそこからはやれ飲めやれ喰えの連続で、仕事もせずにただ飲んで食べて来ただけというのが正直なところです。たろばぁごっちょぉになって(訳:十二分にご馳走になって)お開きになった後、片付けをしてほっと一息したのも束の間、「今日はトウニンお疲れさん。」という事で、トウニンとお宮の総代での二次会スタートです。もうダメ。