川をきれいにしたい-たまには真面目に ― 2009年07月08日

私はきれいな川を求めて移住しました。この集落を流れる川は、四万十川水系の中でもかなりきれいですが、村の人に言わせれば水量・水質ともに昔とは比べものにならないそうです。四万十川を旅していた頃、同じような話をたくさん聞きました。昔は川の水をそのまますくって飲んだ、透明度が30メートル以上だった、鮎は竹箒で掃いて獲った、瀬の肩にはびっしりウナギが顔出しとった・・・・枚挙にいとまありません。河の汚れの原因は山の問題から始まり、ライフスタイルの変化、気候変動に至るまで様々で、これといった特効薬はありません。知恵を出し合って一つ一つ出来ることをやって行くのみです。その一つとして、今日は川辺に生えている葦を取り上げたいと思います。
葦類は水の中の窒素・リン等を固定化することで取り除いてくれます。その意味で非常に有り難い植物ですが、枯れると、今度は有機物等が水中に戻され、水質汚濁の原因になります。きれいだった頃の川には、今みられるような葦はほとんど生えていませんでした。理由は主に二つあります。まず一つ目が自然的要因です。度々出る水で砂利に埋まったり流されたりして葦はなかなか成長できませんでした。この裏には戦時中の森林乱伐の影響もあるので自然そのままと一概にはいえませんが、それでも河川の有機物が定期的に取り除かれることで水質が保たれてきたのは確かです。二つ目は、人為的要因です。農耕用に飼われていた牛等の飼料として葦は刈られていました。
かつては川原にほとんどみられなかった葦も、今ではご存じの通り一面にはびこっています。これを定期的に取り除くだけでも、水質はかなり違ってくるはずです。それには葦を有効利用できれば一番なのですが、その方法はまだあまり開発されていません。滋賀県はこの問題の先進地で、コクヨ工業滋賀が中心となって、琵琶湖の葦の有効利用を模索しています(→ http://www.kokuyo-shiga.jp/reeden.aspx)。高知県でも何か出来ないでしょうか。その一つの答えが、タタキを作るときの藁の代わりに使うことではないかと考えます。黒潮町のいろりやさん(→ http://www.iroriya.jp/top )では鰹のたたきを作るのに茅を使っているようですので、試してみる価値はあるかもしれません。もう一つ、ちょっと話がでかくなりますが、水素細菌の餌にして同時にエネルギー問題解決にも一役買うという考え方があります。水素細菌とは水を分解する細菌で、その際酸素だけを体内に取り込み不要になった水素を吐き出すため、エネルギー問題の救世主として注目されている生き物です。人間にとって都合がいいことに、この生き物の餌は生ゴミや枯葉で、ゴミ問題とエネルギー問題を一石二鳥に解決してくれます。おまけに水素ですから、使っても水に戻るだけ。まさに夢のエネルギーサイクルを人間に与えてくれる、すごい奴です。この生き物の餌に葦がなればいいことずくめ。問題はその技術がまだ確立されていないこと。四電さんが先頭切ってやってくれないかなぁ。
葦類は水の中の窒素・リン等を固定化することで取り除いてくれます。その意味で非常に有り難い植物ですが、枯れると、今度は有機物等が水中に戻され、水質汚濁の原因になります。きれいだった頃の川には、今みられるような葦はほとんど生えていませんでした。理由は主に二つあります。まず一つ目が自然的要因です。度々出る水で砂利に埋まったり流されたりして葦はなかなか成長できませんでした。この裏には戦時中の森林乱伐の影響もあるので自然そのままと一概にはいえませんが、それでも河川の有機物が定期的に取り除かれることで水質が保たれてきたのは確かです。二つ目は、人為的要因です。農耕用に飼われていた牛等の飼料として葦は刈られていました。
かつては川原にほとんどみられなかった葦も、今ではご存じの通り一面にはびこっています。これを定期的に取り除くだけでも、水質はかなり違ってくるはずです。それには葦を有効利用できれば一番なのですが、その方法はまだあまり開発されていません。滋賀県はこの問題の先進地で、コクヨ工業滋賀が中心となって、琵琶湖の葦の有効利用を模索しています(→ http://www.kokuyo-shiga.jp/reeden.aspx)。高知県でも何か出来ないでしょうか。その一つの答えが、タタキを作るときの藁の代わりに使うことではないかと考えます。黒潮町のいろりやさん(→ http://www.iroriya.jp/top )では鰹のたたきを作るのに茅を使っているようですので、試してみる価値はあるかもしれません。もう一つ、ちょっと話がでかくなりますが、水素細菌の餌にして同時にエネルギー問題解決にも一役買うという考え方があります。水素細菌とは水を分解する細菌で、その際酸素だけを体内に取り込み不要になった水素を吐き出すため、エネルギー問題の救世主として注目されている生き物です。人間にとって都合がいいことに、この生き物の餌は生ゴミや枯葉で、ゴミ問題とエネルギー問題を一石二鳥に解決してくれます。おまけに水素ですから、使っても水に戻るだけ。まさに夢のエネルギーサイクルを人間に与えてくれる、すごい奴です。この生き物の餌に葦がなればいいことずくめ。問題はその技術がまだ確立されていないこと。四電さんが先頭切ってやってくれないかなぁ。
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